“We Love Wizardry”(1987) /m0270

We Love Wizardry
wizardry.jpg


 01 オープニング・テーマ
 02 城
 03 ギルガメッシュの酒場
 04 冒険者の宿
 05 ボルタック商店
 06 カント寺院
 07 町はずれ
 08 地下迷宮
 09 キャンプ
 10 戦闘
 11 全滅
 12 ワードナ
 13 任務完了



 RPG黎明期において、RPGのその後のスタイルをすでに確立していた古典的作品の一方の雄、Wizardry(もう一方の雄はUltima)のサウンドトラック。全曲が羽田健太郎作曲かつ演奏というのが何とも贅沢。しかも続編のサウンドトラックも全て同人の手によって、この第一作の変奏曲という構成になっているのもまた粋である。
 リルガミン王国に現れた悪の魔術師ワードナが王のアミュレットを盗み、王国郊外に地下十階の迷宮を作って立てこもった。盗まれたアミュレットを取り戻せというのがこのゲームのすべてである。基本真っ暗な画面に壁のみが描かれた地味すぎる迷宮を6人パーティで進んでいくという形式、イベントはごくわずか、あっても意味不明なものばかり、モンスターに出遭っても最初はその正体が分からない、宝箱を見つけても罠を解除せねば中身は手に入らない、運悪く「テレポーター」という罠に引っかかった場合、ランダムにどこかへ飛ばされる、それがダンジョンの中ならまだ良いが、最悪ダンジョンのない地中か空中高くに実体化すると全員即死、財宝を手に入れても呪われてしまうかもしれない、不要な所持品は売ることができるが買い叩かれる、モンスターの中には「エナジードレイン」という追加効果を持つものがいて、それを受けると最大でレベルが5つ下がる、死んだ仲間は寺院で現金と引き換えに復活させられるが、失敗することもあり、失敗するとそのメンバーは「灰」となり、「灰」からの蘇生にも失敗すると「ロスト」状態となって二度と復活できないという、今考えても実に凶悪な作りで、今時の「ヌルいゲーム」とは雲泥の差だが、なぜかのめり込んでしまうのだ。
 そんな凶悪さに羽田健太郎のクラシカルな曲が非常によく似合っている。しかしこのCDが今やこんなお値段とは……。

We Love Wizardry - Opening Theme
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